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こんにちは。岐阜県郡上市(郡上八幡)でインテリア・カーテンの専門店を営んでいる田中家具です。
カーテンの生地選びというと、多くの方が「色」や「柄」から入られます。もちろんそれも大切なのですが、店頭で長くご相談を受けてきて感じるのは、その前にひとつ、大きな分かれ道があるということです。
それは「遮光付きの生地にするか、織りの表情を楽しむ生地にするか」という選択です。
この記事では、プリントとジャガード織の違い、ポリエステルと麻(天然素材)の個性、そして「安い生地と高い生地って何が違うの?」というよくいただく質問まで、専門店の本音でお話しします。
最初の分かれ道:遮光を取るか、織りの表情を取るか
実は、遮光機能とデザインの豊かさは、ある程度トレードオフの関係にあります。
遮光付きのカーテンは、シンプルな無地やプリント系の生地が中心です。プリントとは、織り上げた生地の表面に後から柄を印刷したもの。遮光機能との相性がよく、種類も豊富で価格も手頃です。
一方、ジャガード織のカーテンには、基本的に遮光付きのものが少ないのです。
「じゃあジャガード織って何?」という方のために、次で詳しくご説明します。
ジャガード織:糸の色で柄をつくる、生地そのものの豊かさ
ジャガード織は、あらかじめ染めた色糸を織り合わせることで、柄そのものを織り上げていく生地です。表面に柄を印刷するプリントとは、柄の成り立ちが根本から違います。
糸で柄をつくるぶん、生地にボリュームが生まれ、手で触れたときのタッチ(風合い)にも厚みと深みがあります。光の当たり方で柄の表情が変わる立体感は、プリントでは表現できない、織物ならではの良さです。
カーテンは面積が大きく、お部屋の印象を大きく左右します。「せっかくオーダーするなら、生地そのものの質感にこだわりたい」という方には、ジャガード織をおすすめしています。
「ジャガードの質感も遮光も欲しい」なら、遮光裏地という手があります
ここで先ほどの分かれ道に戻ります。「ジャガード織の風合いが好き。でも寝室だから遮光も欲しい」──そんなときは、どちらかをあきらめる必要はありません。
ジャガード織のカーテンに、遮光の裏地を付けるという方法があります。表はお気に入りの織柄、裏で光をしっかり遮る。いいとこ取りの仕立てです。ただし、裏地のぶん別途料金がかかるのが一般的です。
なお当店では現在、尾州織(びしゅうおり)のジャガード織カーテンに、遮光裏地を無料でお付けする限定品を扱っております。尾州は愛知県から岐阜県にまたがる、日本を代表する織物の産地です。数に限りがありますので、ご興味のある方は店頭でお尋ねください。
素材の個性:ポリエステルのプリーツ、麻のナチュラル感
生地選びでは、素材の個性も知っておくと選びやすくなります。
ポリエステルは、カーテン生地の主流です。特に薄手のポリエステル生地は、プリーツ(縦のひだ)がきれいに出やすいのが特長。ウェーブが整然と並んだ窓辺は、それだけでゴージャスな仕上がりになります。型崩れしにくく、扱いやすさも抜群です。
麻(リネン)などの天然素材は、ナチュラルで柔らかな仕上がりが魅力です。ただしひとつ、知っておいてほしいことがあります。麻は湿度によって丈が伸び縮みする素材なのです。梅雨時に少し丈が伸びて、乾燥する冬に縮む──これは不良品ではなく、天然素材の呼吸のようなもの。その性質を理解した上で、風合いの変化ごと楽しんでいただくのがおすすめです。
プリーツを美しく見せたいなら「2倍ひだ」
オーダーカーテンには「ひだ倍率」という仕立ての選択肢があります。窓の幅に対して何倍の生地を使ってひだを寄せるか、という数字で、一般的なのは1.5倍ひだと2倍ひだです。
縦のプリーツを引き立たせて、ボリューム感とデラックス感を楽しみたい方には、1.5倍ではなく2倍ひだをおすすめします。生地をたっぷり使うぶん、ウェーブが深く、閉めたときの表情が格段に豊かになります。
これはポリエステルでもジャガード織でも同じです。プリーツのきれいなポリエステルはもちろん、ジャガード織を2倍ひだで仕立てれば、織りの立体感とあいまって十分なゴージャスさが出ます。素材はお好みで選んでいただいて大丈夫です。
ひとつだけ注意点を。2倍ひだは生地を多く使うため、1.5倍ひだより価格が上がります。予算との相談にはなりますが、「せっかくのオーダーだから」と2倍ひだを選ばれた方の満足度は高いですよ。
「安い生地と高い生地、何が違うの?」への本音の答え
店頭でよくいただく質問です。私の答えは、大きくは生地の厚みと染料の違いです。
価格を抑えた生地は、コストを下げるために生地を薄くつくり、染料も低コストのものが使われる傾向があります。生地が薄ければ、ボリュームやドレープの美しさは出にくくなりますし、染料によっては、開封したときに独特のにおいが気になるものに当たることもあります。
もちろん、予算に合わせた選択はまったく悪いことではありません。ただ、カーテンは一度買えば10年近く毎日目にするもの。「何が違うのか」を知った上で選んでいただきたい、というのが専門店としての本音です。
見本帳の小さな生地では、正直わかりません
ここまで生地の話をしてきましたが、最後に大事なことをお伝えします。生地の良さは、見本帳の小さな切れ端ではわかりにくいのです。ボリュームも、ドレープも、光を受けたときの表情も、大きな面で見て初めてわかります。
そこで当店では、幅60cm×丈205cmの吊り下げサンプルをご用意しています。実際に吊るされた状態で、生地のボリュームやプリーツの表情を確かめていただけます。
さらに、アバンテのカーテンブランド「WAVE SALAD(ウェーブサラダ)」は、ARでご自宅の窓にカーテンを表示できるサービスに対応しています。店内の吊り下げサンプルにそれぞれAR用のQRコードが付いていますので、気になった生地のQRコードをスマホでスキャンしてお持ち帰りください。ご自宅の窓にスマホをかざせば、そのカーテンを掛けたお部屋のイメージを確認できます。
「店頭で気に入った生地が、うちの部屋に合うかどうか」──オーダーカーテンで一番不安なところを、買う前に確かめられるのです。こちらはご来店いただいた方への限定サービスです。
生地選びは、ぜひ大きなサンプルで
生地選びのポイントをまとめます。
・最初の分かれ道は「遮光付き(プリント系)」か「織りの表情(ジャガード織)」か
・ジャガードに遮光が欲しければ、遮光裏地という手がある(当店は尾州織の裏地無料限定品あり)
・ボリューム感とデラックス感を求めるなら2倍ひだ(素材は問わず。ただし1.5倍より価格は上がる)
・麻は湿度で伸び縮みする性質ごと楽しむ素材
・価格の差は、生地の厚みと染料の差
郡上市近隣の方は、当店・田中家具で吊り下げサンプルとARを、ぜひ体験してみてください。見本帳だけではわからない「生地の本当の表情」をご覧いただけます。
生地が決まったら、サイズの採寸もお忘れなく。測り方はこちらの記事で詳しく解説しています。

遮光カーテンが必要な部屋・いらない部屋の考え方はこちら。

レースカーテンの機能と選び方はこちらの記事でどうぞ。

遠方にお住まいの方は、オーダーカーテンの通販サイトを利用するのも一つの方法です。大手カーテンメーカー・スミノエの直販サイトをご紹介しておきます。
カーテンの生地は、毎日の暮らしに10年寄り添うものです。この記事が、納得の一枚に出会う助けになればうれしいです。

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